家具屋だがらできる、犬との暮らしがイメージできる保護犬の広告
大手家具メーカーのIKEAと、アニマルシェルターのSAVE OUR STREET DOGS、ANIMAL LOVERS LEAGUEが異色のコラボレーション。犬の里親探しの広告を目的にして、話題化を図った。
里親を募集している犬の写真を原寸大のパネルにして、店内に設置。犬たちの首部分には、その子の情報が掲載されたQRコードを付け、それを読み取ることによって、携帯で情報を確認することができる。この手軽さも、人気につながった。
IKEAの店内は、実際に使用する部屋の状態で展示されている。犬たちのパネルは、展示された部屋の中でも犬が通常いるであろう、カーペットの上やソファの上にお座りをした状態で置かれています。今までと同様にお店に家具を見に来た買い物客は、展示された部屋の中にいる犬のパネルを見ることにより、犬との生活がどのようなものか想像しやすくなり、それが里親希望に繋がっていく。IKEAの顧客層には、新生活を始めるために家具を買いに来るという人も多い。新生活に、新たな家族であるペットを迎えてみようと考える人も必ずいるはず。
アニマルシェルターはこれまで、犬を保護した後、ソーシャルネットワークやメディアを通じて里親募集を行ってきた。しかし、そういったネットワークはすでにペットを飼っている人が多く、新しい里親にはなかなかつながらない。既存のネットワークシステムでは里親を見つけることが困難な中、IKEAとのコラボには今までとは違ったネットワークから里親を見つける狙いがある。
IKEA側は、動物愛護の観点から顧客へのイメージアップに繋がる。
ペットはペットショップで購入するという考えしか持たない人々に、里親になるという選択肢を与えるビジョンがある。
● 参考URL
https://innova-jp.com/home-for-hope-by-ikea/
● 基本軸:広告軸
● 効果軸:話題化、拡大
● 企業名:IKEA×SAVE OUR STREET DOGS・ANIMAL LOVERS LEAGUE
● 対象範囲:保護犬
● 内容:犬の里親探し
● 時期:2014年9月20日~
● 告知・開催媒体:公式HP、youtube