有田焼と万華鏡の融合

陶磁器を制作・販売する香蘭社と梱包パッケージを製造・販売する佐賀ダンボール商会が企画しコラボレーションして、有田焼でできた万華鏡を制作した。はじめに個人向けとして「有田焼万華鏡」を製造。その美しさと斬新さは、日本国内だけではなくアメリカやヨーロッパでも高い評価を得た。この成功を受け、企業・公共施設向けの展示用の芸術作品として「大型有田焼万華鏡」を開発した。デザイン、強度、軽量化などには、職人が最高の技術が駆使されている。

デザインを手がけたのは、世界的な万華鏡作家山見浩司氏。NHK「おしゃれ工房」「たけしの誰でもピカソ」などに出演、毎年アメリカで開催される「万華鏡世界大会」で最多の最優秀作品賞を受賞している。

万華鏡は1816年にイギリス(スコットランド)の物理学者デーヴィッド・ブリュースターによって開発された。

 

やがて安価な玩具として定着するが、コージ・ペーカー女史たちの働きにより芸術性の高さが再評価され、医学的な心身治療の観点においても注目された。現代は「アートとしての万華鏡」「第三次カレイド・ルネッサンス」の只中とされる。イギリス生まれの万華鏡と日本の伝統工芸「有田焼」が融合・進化した「有田焼万華鏡」は、万華鏡に革新をもたらしただけでなく、伝統工芸の世界に新風を吹き込んだ。

 

香蘭社は1689年に有田で陶磁器製造を始めた初代深川栄左衛門から続く伝統を受け継ぎ、有田焼を制作し続けている。歴史を通じてさまざまな万国博覧会で表彰された。皇室とも関わりが深く、御用品の製造や、行幸を受けたこともある。また、様々な業種、業態の企業との共同研究・共同開発により新しい分野での商品開発も促進しています。伝統様式美を融合させることで、新技術や高付加価値商品を創造できる。

佐賀ダンボール商会は1957年に創業し、有田焼を梱包するパッケージの製造を中心に事業を展開している。現在では、梱包物は有田焼から他産地の陶磁器、ガラス製品、食品、菓子など広い分野

を手がける。また、2004年より開発部門として、有田焼を用いた新商品の企画・製造・販売 を行っている。

●参考URL
https://www.ko

 

ransha.co.jp/arita_touki/arita_korabo.html
http://www.arita-mangekyo.jp/howto/index.html

● 基本軸:商品軸
● 効果軸:話題化×拡大
● 企業名:香蘭社×佐賀ダンボール商会
● 対象範囲:生活雑貨、消耗品
● 内容:限定商品開発
● 時期:2004年~
● 告知・開催媒体:公式HP